「マインドフルネス」の言葉は聞いたことがあった。
そして、マインドフルネスを実践している身であったが、
「ヒマラヤ大聖者」の
とは、どのようなものなのか。興味をそそられる。
今の人生を豊かにする答えは、自分の外側にあるのか。内側にあるのか。
この本では、「自分の内側に答えがある」と述べる。
では、自分の内側を見るためにはどうすればよいのか。
その手法が、マインドフルネスである。
最も大切な考えとして、
「今、ここにいる」
という考えをあげている。
過去のしがらみにとらわれるのでもなく、
未来の評価にとらわれるのではなく、
「今」の自分はなにをするのか。
過去の自分にはできないことも、「今」の自分にはできるのではないか?
過去の自分では決断できないことも、「今」の自分だったら決断できるのではないか?
常に「今」に立ち返る。その姿勢が過去にも未来にも影響を与える。
そんなメッセージを感じざるを得ない。
みなさんは、「暴力」というとどんな暴力をイメージされるだろうか。
力の暴力、言葉の暴力…
他に「第三の暴力」があると述べる。
それは、
「思いの暴力」
である。
何か行動する前には、必ず思いがある。その思いが悪いものであれば、
悪いエネルギーをもたらしてしまう。
たしかにそうである。
何か後ろめたいことを考えていたら、良い出来事が起こるわけがない。
「何事もバランスをとることが大切である」
この本の伝えたい本質なのではないか。
良いことが起こったとしても、それに引きずられずに「今」を見つめる。
そうすれば、何か失敗したときにもフラットな気持ちでいられる。
体を使いすぎるのではなく、休養もしっかりとる。
そうすれば、安定して活動的に取り組める。
「今」に目を向けて、「バランス」をとることで、自分と向き合える。
213ページからの実際のマインドフルネスのプラクティスは、だれでも取り組める内容である。
5分でできる。物はなにもいらない。
ぜひ、やってみていただきたい。
これから先、
「昔から苦手だから、これはちょっと嫌だな…」
と考えるのではなく、
「今の自分だったらできるかな?できないかな?」
「今の自分はやりたいのかな?やりたくないのかな?」
と「今」の自分と決めていくことにする。
最後に読書ノートを公開する。